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“非運動性熱産生(NEAT)コツコツ生活”はおススメのメタボ対策

身体活動によるエネルギー消費には、スポーツなど意識的に行う運動によるものの他に、家事や通勤など日常生活の中で無意識的に消費されるものがあります。この運動以外の身体活動によるエネルギー消費のことを「非運動性熱産生(NEAT:non-exercise activity thermogenesis)」といい、メタボ対策の一つとして注目されています。

この非運動性熱産生(NEAT)、いくつかの研究で肥満との関連性が報告されています。肥満の人とそうでない人の生活スタイルを比べた研究によると、肥満の人はそうでない人に比べて立位による活動時間が約150分も少ないことが報告されています。つまり、日常生活の中で立位による活動時間を増やすことをこころがけることで、メタボの予防につながる可能性があるということです。

もちろん、メタボ対策には運動を習慣づけることが望ましいですが、運動が苦手な方や、始めてはみたもののなかなか続かない、という方もいるかと思います。

そのような方には、「非運動性熱産生(NEAT)コツコツ生活」をおすすめします。「こまめに家の掃除をする」「なるべく階段を使う」といった行動は、一つ一つのエネルギー消費量は少なくても、コツコツ積み重ねていくことで非運動性熱産生(NEAT)が増え、意外と多くのエネルギーを消費することができます。

身体活動によるエネルギー消費

参考)厚生労働省:生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット[身体活動とエネルギー代謝]