KYOWA KIRIN

知ろう。ふせごう。慢性腎臓病-CKD-

監修:NPO法人 日本腎臓病協会 理事長 柏原 直樹先生

MENUBACK

自分でできる腎臓の健康チェック!

腎臓の働きをしらべる eGFRの測定

慢性腎臓病(CKD)は、その重症度に応じて、ステージ1からステージ5の5段階に分けられています。
その指標となるのが推算糸球体濾過量(eGFR)です。
これは、腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しており、この値が低いほど腎臓の働きが悪いということになります。

eGFRは血清クレアチニン値と年齢と性別から計算できます。
血清クレアチニン値は健康診断でも測定することがあるので、健診結果を確認してみましょう。

チェックしてみましょう

あなたの「年齢」、「血清クレアチニン値」、「性別」を入力し、「結果を見る」ボタンをクリックしてください。

  • このチェックの対象年齢は18歳以上です。
    年齢の入力値が18歳未満はエラーになります。
  • 血清クレアチニン値は、小数点以下2桁まで入力してください。
    小数点以下1桁の入力も可能ですが、結果値に誤差が発生します。
年 齢
(半角数字)※測定は18歳以上です
血清クレアチニン値(Cr.)
(半角数字)
性 別
慢性腎臓病(CKD)の重症度分類
腎臓機能区分 腎臓機能 腎臓の働き ステージの特徴・対策
G1 正常または高値
(GFR≧90)
G1:正常または高値 腎臓機能は正常または高値と推定されます。

①蛋白尿などの腎障害が無い場合: CKDではありません。しかしCKDは自覚症状がありませんので、年に1回程度、健康診断などでCKDのスクリーニング検査(検尿と採血)を受けて、CKDの早期発見に努めましょう。
高血圧症、糖尿病、メタボ、肥満、喫煙、腎臓病の家族歴などがある人はCKDになりやすいことが知られています。また、これらはCKDになった時に、進行を早くする原因にもなります。高血圧症、糖尿病などの病気があれば、しっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めると良いでしょう。

②蛋白尿などの尿検査異常が続いている場合: CKDが疑われますので、医療機関を受診しましょう。
蛋白尿が2+以上の場合、血尿と蛋白尿がともに陽性の場合には、腎臓専門医への受診が必要な場合があります。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

G2 正常または軽度低下
(90>GFR≧60)
G2:正常または軽度低下 腎臓機能は正常または軽度に低下していると推定されます。

①蛋白尿などの腎障害が無い場合: CKDではありません。しかしCKDは自覚症状がありませんので、年に1回程度、健康診断などでCKDのスクリーニング検査(検尿と採血)を受けて、CKDの早期発見に努めましょう。
高血圧症、糖尿病、メタボ、肥満、喫煙、腎臓病の家族歴などがある人はCKDになりやすいことが知られています。また、これらはCKDになった時に、進行を早くする原因にもなります。高血圧症、糖尿病などの病気があれば、しっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めると良いでしょう。

②蛋白尿などの尿検査異常が続いている場合: CKDが疑われますので、医療機関を受診しましょう。
蛋白尿が2+以上の場合、血尿と蛋白尿がともに陽性の場合には、腎臓専門医への受診が必要な場合があります。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

G3a 軽度~中等度低下
(60>GFR≧45)
G3a:軽度~中等度低下 腎臓機能は軽度~中等度に低下していると推定されます。

CKDが疑われますから、医療機関を受診しましょう。
CKDの人は透析治療を要する重症な腎不全の予備軍であり、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすいことが分かっています。しかし、これらの危険は、適切な治療により軽減させることが可能です。

①同年齢の方と比較して腎臓機能が低下している場合(40歳未満ではGFR60未満、70歳未満ではGFR50未満など)、②蛋白尿が2+以上の場合、③血尿と蛋白尿がともに陽性の場合、のいずれかにあてはまる人は、腎臓専門医への受診がすすめられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させます。かかりつけ医の先生をきちんと受診して、高血圧症、糖尿病などの病気をしっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めてください。

G3b 中等度~高度低下
(45>GFR≧30)
G3b:中等度~高度低下 腎臓機能は中等度~高度に低下していると推定されます。

CKDが強く疑われますから、速やかに医療機関を受診しましょう。
CKDの人は透析治療を要する重症な腎不全の予備軍であり、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすいことが分かっています。しかし、これらの危険は、適切な治療により軽減させることが可能です。
この段階では多くの場合、腎臓専門医への受診が必要と考えられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させますので、しっかりと治療してください。また腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常など)を合併している場合には、その治療が必要です。

G4 高度低下
(30>GFR≧15)
G4:高度低下 腎臓機能は高度に低下していると推定されます。

CKDであり、腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常など)を合併している可能性が高いので、すぐに医療機関を受診しましょう。
あなたは、透析治療を要する重症な腎不全になる危険性が高く、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすい状態です。多くの場合、腎臓専門医による治療が必要と考えられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させますので、しっかりと治療してください。また腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常、尿毒症など)を合併している場合には、その治療が必要です。
透析療法や腎臓移植についての説明を受けて、そのような治療が必要になった場合にどうするか、腎臓専門医に相談すると良いでしょう。

G5 高度低下〜末期腎不全
(15>GFR)
G5:高度低下〜末期腎不全 腎臓機能は高度低下〜末期腎不全と推定されます。

透析治療などを要する直前の状態ですので、すぐに医療機関を受診しましょう。
この段階では、腎臓専門医による治療が必要です。腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常など)を合併している場合がほとんどであり、その治療が必要です。
腎臓専門医より透析療法や腎臓移植についての説明を受けて、そのような治療が必要になった場合の治療法の選択をあらかじめ決めておきましょう。

慢性腎臓病(CKD)の重症度分類
腎臓機能区分 腎臓機能 腎臓の働き
G1 正常または高値
(GFR≧90)
G1:正常または高値
ステージの特徴・対策
腎臓機能は正常または高値と推定されます。

①蛋白尿などの腎障害が無い場合: CKDではありません。しかしCKDは自覚症状がありませんので、年に1回程度、健康診断などでCKDのスクリーニング検査(検尿と採血)を受けて、CKDの早期発見に努めましょう。
高血圧症、糖尿病、メタボ、肥満、喫煙、腎臓病の家族歴などがある人はCKDになりやすいことが知られています。また、これらはCKDになった時に、進行を早くする原因にもなります。高血圧症、糖尿病などの病気があれば、しっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めると良いでしょう。

②蛋白尿などの尿検査異常が続いている場合: CKDが疑われますので、医療機関を受診しましょう。
蛋白尿が2+以上の場合、血尿と蛋白尿がともに陽性の場合には、腎臓専門医への受診が必要な場合があります。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

腎臓機能区分 腎臓機能 腎臓の働き
G2 正常または軽度低下
(90>GFR≧60)
G2:正常または軽度低下
ステージの特徴・対策
腎臓機能は正常または軽度に低下していると推定されます。

①蛋白尿などの腎障害が無い場合: CKDではありません。しかしCKDは自覚症状がありませんので、年に1回程度、健康診断などでCKDのスクリーニング検査(検尿と採血)を受けて、CKDの早期発見に努めましょう。
高血圧症、糖尿病、メタボ、肥満、喫煙、腎臓病の家族歴などがある人はCKDになりやすいことが知られています。また、これらはCKDになった時に、進行を早くする原因にもなります。高血圧症、糖尿病などの病気があれば、しっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めると良いでしょう。

②蛋白尿などの尿検査異常が続いている場合: CKDが疑われますので、医療機関を受診しましょう。
蛋白尿が2+以上の場合、血尿と蛋白尿がともに陽性の場合には、腎臓専門医への受診が必要な場合があります。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

腎臓機能区分 腎臓機能 腎臓の働き
G3a 軽度~中等度低下
(60>GFR≧45)
G3a:軽度~中等度低下
ステージの特徴・対策
腎臓機能は軽度~中等度に低下していると推定されます。

CKDが疑われますから、医療機関を受診しましょう。
CKDの人は透析治療を要する重症な腎不全の予備軍であり、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすいことが分かっています。しかし、これらの危険は、適切な治療により軽減させることが可能です。

①同年齢の方と比較して腎臓機能が低下している場合(40歳未満ではGFR60未満、70歳未満ではGFR50未満など)、②蛋白尿が2+以上の場合、③血尿と蛋白尿がともに陽性の場合、のいずれかにあてはまる人は、腎臓専門医への受診がすすめられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させます。かかりつけ医の先生をきちんと受診して、高血圧症、糖尿病などの病気をしっかりと治療してください。またこれらの病気が無い場合でも、生活習慣の改善に努めてください。

腎臓機能区分 腎臓機能 腎臓の働き
G3b 中等度~高度低下
(45>GFR≧30)
G3b:中等度~高度低下
ステージの特徴・対策
腎臓機能は中等度~高度に低下していると推定されます。

CKDが強く疑われますから、速やかに医療機関を受診しましょう。
CKDの人は透析治療を要する重症な腎不全の予備軍であり、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすいことが分かっています。しかし、これらの危険は、適切な治療により軽減させることが可能です。
この段階では多くの場合、腎臓専門医への受診が必要と考えられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させますので、しっかりと治療してください。また腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常など)を合併している場合には、その治療が必要です。

腎臓機能区分 腎臓機能 腎臓の働き
G4 高度低下
(30>GFR≧15)
G4:高度低下
ステージの特徴・対策
腎臓機能は高度に低下していると推定されます。

CKDであり、腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常など)を合併している可能性が高いので、すぐに医療機関を受診しましょう。
あなたは、透析治療を要する重症な腎不全になる危険性が高く、狭心症、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患にかかりやすい状態です。多くの場合、腎臓専門医による治療が必要と考えられます。かかりつけ医の先生と相談していただくと良いでしょう。

高血圧症、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙は、CKDを悪化させますので、しっかりと治療してください。また腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常、尿毒症など)を合併している場合には、その治療が必要です。
透析療法や腎臓移植についての説明を受けて、そのような治療が必要になった場合にどうするか、腎臓専門医に相談すると良いでしょう。

腎臓機能区分 腎臓機能 腎臓の働き
G5 高度低下〜末期腎不全
(15>GFR)
G5:高度低下〜末期腎不全
ステージの特徴・対策
腎臓機能は高度低下〜末期腎不全と推定されます。

透析治療などを要する直前の状態ですので、すぐに医療機関を受診しましょう。
この段階では、腎臓専門医による治療が必要です。腎臓機能低下によって生じるさまざまな異常(貧血、ミネラル異常、骨の異常など)を合併している場合がほとんどであり、その治療が必要です。
腎臓専門医より透析療法や腎臓移植についての説明を受けて、そのような治療が必要になった場合の治療法の選択をあらかじめ決めておきましょう。

  • 一般社団法人 日本腎臓学会 編. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023, 東京医学社より作成
ポイント
血清クレアチニン値
血液中にある老廃物の一種です。本来であれば尿へ排出されますが、腎臓の働きが悪くなると、尿中に排出されずに血液中に溜まっていきます。そのため血清クレアチニン値が高いということは腎臓の濾過や排泄がうまくいっていないと判断できます。
eGFR
推算糸球体濾過量(すいさん・しきゅうたいろかりょう)、estimated Glomerular Filtration Rate。