TOP>パーキンソン病の治療:外科治療

外科治療

外科治療は、お薬を長く服薬し、ウェアリング・オフ現象(次のお薬を飲む前にパーキンソン症状が現れる)やジスキネジア(体が勝手に動いてしまう症状)がみられるようになった患者さんに対し、これらの症状の改善を目的に行われるもので、病気そのものを治してしまう手術ではありません。お薬がよく効く患者さんが対象になります。

手術法としては、脳深部刺激療法(視床下核刺激術、淡蒼球刺激術、視床刺激術)と定位的破壊術(視床破壊術、淡蒼球破壊術)がありますが、現在は脳深部刺激療法、なかでも視床下核刺激術が主流になっています。手術後の薬剤調節や刺激条件の調節、リハビリテーションを行いながら、日常生活のレベルを改善させることが目的です。

手術する場所によりよく効く症状が異なり、視床は主としてふるえに、淡蒼球や視床下核はウェアリング・オフ現象とジスキネジア改善に役立ちます。視床下核刺激術ではL-ドパの減量が可能で、視床下核刺激術の場合のジスキネア改善は、L-ドパの減量によると考えられています。

脳深部刺激療法(DBS)

脳に電極を埋め込んで、電気刺激することにより、パーキンソン病でバランスの崩れた神経回路のバランスを取り戻し、症状を改善します。

DBSの手術法

DBSの手術法

経腸療法

経口剤での治療が困難になったパーキンソン病患者さんのために、カセットに入ったL-ドパ製剤を専用のポンプとチューブを用いて、薬の吸収部位である小腸に直接送り続ける治療法です。

定位脳手術

パーキンソン病は、脳の一部(淡蒼球)が活性化されています。それらを調節するために、脳の目標部位(視床または淡蒼球)の神経細胞を熱で破壊します。

パーキンソン病の治療
監修:医療法人社団友志会
リハビリテーション花の舎病院
病院長 近藤智善先生