Aplastic Anemia 再生不良性貧血(AA)ナビ

協和キリン
監修:

筑波大学医学医療系
医療科学・血液内科 教授 小原 直 先生

監修:筑波大学医学医療系
医療科学・血液内科
教授 小原 直 先生

特設レポート

患者さんと専門医がともに考える-再生不良性貧血 診断と治療のこれから-

テーマ1

再生不良性貧血の「診断」について

(早期診断の重要性)

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再生不良性貧血は、気づかれにくい病気だからこそ、早めに受診を

再生不良性貧血と診断されるまでの期間について

患者さんへの調査では、「最初に受診してから診断されるまでに3か月以上かかった」と回答した方が41.2%いました。また、医師への調査では、「患者さんが症状や検査の異常に気づいてから血液内科を受診するまで」に、平均4.8か月、「血液内科を受診してから確定診断がつくまで」に、平均2.0か月かかっていました。
診断までに時間がかかった理由として、患者さんからは「すぐ受診しなかった」、「どこに血液内科があるのかわからなかった」といった声がありました。
一方、医師側では、「病気の認知度が低い」、「他の病気との見分けが難しい」といった理由があげられています。

アンケート調査結果

最初の受診から診断までの期間(患者)

3か月以上と回答した割合(41.2%)

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診断までの期間(医師)

専門医に受診までの期間(平均値4.8か月)

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専門医受診から診断までの期間(平均2.0か月)

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引用文献:中尾眞二、小原直、博田慎吾. 血液内科. 2025;91(6): 666-678より改変

診断が遅れる要因は何か?

小原医師側の要因ではクリニックや総合診療医が、「血液内科へ紹介するほどではない」と判断してしまうこと、患者さん側の要因では「血液内科の受診を勧められても自覚症状がないため受診を見送ってしまう」ことがあります。とくに、ゆっくり進行する慢性型再生不良性貧血の場合、血液の数値が少しずつしか変化しないため、患者さんも医師も「血液内科を受診したほうが良い」という考えに至りにくい可能性があります。

博田症状が重症になってから患者会(再生つばさの会)に相談に来るケースが少なくありません。再生不良性貧血はいずれ重症化する可能性があるため、気になる症状や異常所見があったら、まずは医師に相談するよう啓発していますが、そもそもこの病気を知らない方が多くいらっしゃいます。

中尾年1回の検診で血小板数が低下していても、検査値が10万/μL前後であれば、二次検査までは勧められないケースが多く、患者さんがクリニックや総合診療医に相談しても、「様子を見ましょう」と判断されてしまう場合があります。

早期診断に向けてのポイント
  • アンケート調査の結果から、再生不良性貧血の診断までに時間がかかっていることがわかりました。その結果、早く治療を始めれば得られたはずの効果が十分に得られていない可能性があります。
  • 特に、ゆっくり進行する慢性型では、他の病気と見分けづらいことから、診断や治療開始が遅れやすいという傾向があります。このような遅れを防ぐためには、再生不良性貧血の診療に携わる可能性のある医師(とくにクリニックや総合診療医)や、患者さんご自身が、早期診断・早期治療の大切さを理解しておくことが重要です。再生不良性貧血という病気を良く知ることで、患者さんはより治療効果を最大限に得られることが期待できます。
  • そのため、検診や血液検査で、血小板の数が減少している場合には、早めにかかりつけの医師に相談することが大切です。再生不良性貧血が疑われるようなケースでは、すぐに血液内科医へ受診するようにしましょう。

再生不良性貧血が疑われるようなケース
・血小板の減少が、他の血球より先にみられる
・血小板の減少に加え、ヘモグロビンまたは白血球の減少がみられる など

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引用文献:中尾眞二、小原直、博田慎吾. 血液内科. 2025;91(6): 666-678より改変

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2026年4月