かゆみを伴う皮膚疾患 さまざまな種類がある、かゆみを伴う皮膚疾患。その代表的なものの症状や治療法をご紹介します。 かゆみを伴う皮膚疾患 さまざまな種類がある、かゆみを伴う皮膚疾患。その代表的なものの症状や治療法をご紹介します。

ひとくちに手湿疹といっても、手にできる湿疹にはこのほかにもいろいろなタイプがあり、原因や治療法が異なってきます。適切なケアでかなり症状を抑えることができますので、ひどくなる前に皮膚科専門のお医者さんに相談してみましょう。
慢性湿疹
症状
手の限局した部分の皮膚のかゆみが非常に強く、掻破により皮膚が赤くなり、繰り返すことにより皮膚が厚くなります(苔癬化(たいせんか))。小水疱(しょうすいほう)はみられません。手の他の部分は正常皮膚と変りませんが、症状は長く続きます。
慢性湿疹
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原因
内因性に限局的にかゆみを感じることが原因です。神経の走行に沿って皮疹を生じることもあります。
皮膚そう痒症の一症状とも考えられます。不眠と関連していることも多いです。
治療
ステロイド外用薬の塗布を長期間行います。睡眠導入剤などとの併用が有効なことがあります。
異汗性湿疹(汗疱[かんぽう])
症状
指腹や指の側縁・指背、手掌(しゅしょう)に小水疱(しょうすいほう)が突然多発して、時間の経過とともに水疱が破れて鱗屑(りんせつ)となります(小水疱型)。そのほか、指先の膜様の鱗屑・落屑(らくせつ)が主な症状のタイプもあります(乾性落屑型(かんせいらくせつがた))。小水疱型はかゆみを伴うことがありますが、乾性落屑型はかゆみがありません。
初夏に多く、1ヶ月程度で自然軽快しますが、年ごとに繰り返します。
異汗性湿疹
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落屑性異汗性湿疹
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原因
原因は不明です。汗の貯留現象とする考え方や、汗腺とは無関係の湿疹とする考えがあります。
治療
ストロングクラスのステロイド外用薬を使用します。
手湿疹と鑑別が必要な疾患:掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
症状
手掌(しゅしょう)、特に手のひらの手首に近い部分に紅斑(こうはん)小水疱(しょうすいほう)、膿疱(のうほう)鱗屑(りんせつ)が出現して局面をつくります。年余にわたりこの症状を繰り返し、かゆみや痛みを伴うこともあります。
足の土ふまずや踵(かかと)の外側縁にも同じ発疹を生じることが多くあります。胸の関節痛を伴うことがあります。
掌蹠膿疱症
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原因
原因は不明ですが、金属アレルギーや扁桃腺・鼻・歯・耳などへの細菌感染が関与していることがあります。
治療
ステロイド外用薬やビタミンD3軟膏の外用、抗ヒスタミン薬の内服で治療します。抗生物質が有効なことがあります。
重症例では免疫抑制薬を使用することもあります。
手湿疹と鑑別が必要な疾患:手白癬(てはくせん)
症状
水虫は足だけにできるとはかぎりません。手にもできます。手掌(しゅしょう)の皮膚が厚くなり鱗屑(りんせつ)がみられます。かゆみはないか、あっても強くないのが特徴です。
仕事で水を長時間使う人に多くみられます。
手白癬(てはくせん)があるひとは、足や爪にも白癬があります。
手白癬
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検査と治療
鱗屑(りんせつ)の中に水虫菌がいることを顕微鏡で調べます。抗真菌薬の内服か外用を行えば完全に治癒します。
【専門医からのひとことアドバイス】
手湿疹にもいろいろなタイプがあり、適切な判断・治療が重要です。
ただの"手荒れ"と判断せず、ひどくなる前に皮膚科専門のお医者さんに相談することをおすすめします。

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