臨床データサイエンス

研究開発本部 バイオメトリックス部

新領域創成科学研究科
2016年入社

現在の仕事内容、携るプロジェクトは?

大きく分けると2つあります。1つは、臨床リアルワールドデータを利活用して、各プロジェクトのリサーチクエスチョンに応えることです。具体的には、効率的な臨床試験デザインを立案するための調査・解析、研究開発の業務効率改善に向けたツール開発、アンメットメディカルニーズ探索と創薬研究テーマ創出等を検討しています。私は、主に免疫・アレルギー領域のプロジェクトを担当しており、統計解析グループでの経験を活かして、解析担当として入ることもあります。
もう一つは、臨床リアルワールドデータを解析するための環境づくりです。普通のPCではとても解析できない臨床ビックデータを扱うので、実際に解析をしながら必要な機能を洗い出し、IT部門と連携しながら最適な環境構築を目指しています。特に最近は、機械学習・テキストマイニング・データ可視化技術の利用を進めるために、様々な最新ツールの評価を実施しています。

学生時代の専攻と入社理由は?

大学時代は、情報系の学科でプログラミングを専攻していました。その頃から、「情報×生命」という取り合わせに漠然と魅力を感じており、大学院では専攻を変え、がん細胞の遺伝子情報を使った研究をしていました。研究を進めていく中で、統計の知識が全く無いことに苦しみ、その必要性を実感しました。製薬系の統計解析職を中心に就職活動をしていましたが、協和キリンで魅力と感じたのは、人と人との距離が近いことです。研究生活の中で、情報科学や統計の専門家と生物や医学の専門家の議論を聞く機会は多くありましたが、コミュニケーションの難しさを体感し、専門分野間での信頼関係の構築は重要だと感じていたからです。即戦力ではない私の話を親身になって聞いてくださり、一人の人間として採用を判断してくれた会社に日々感謝しています。2年間統計解析として配属された後、データサイエンス研究グループが新設されたタイミングで異動し、現在に至ります。統計の知識を身に付けた後、10年近く前からやりたいと思っていたことが実現できていて、日々充実しています。

最も印象的なプロジェクトは?

入社後から4年目の現在に至るまで、海外出張を2度経験しました。データサイエンス研究グループでの海外出張では、ある開発プロジェクトへのリアルワールドデータ活用に向けて、海外現地法人及び海外CRO(開発業務委託機関)とディスカッションを行いました。具体的には、新たな臨床研究を立案するために、どのようなデータを使って、どういった解析計画で、どのようなスケジュールで実施するのか、について話しました。英語でのディスカッションはチャレンジングでしたが、新グループの代表として参加したので、とても貴重な経験でした。

協和キリンの開発職の強み、魅力は?

若いうちから大きなチャレンジができるところだと思います。データサイエンス研究グループは、研究と開発が融合されたグループであり、互いの専門性が異なります。尊敬する先輩方から頼られる場面が多いのは、想像以上に嬉しいことで、大きなやりがいとなっています。また、新しいチャレンジで自分の強み・弱みが見えてきますが、自分の強みを活かしつつ自分の弱みをカバーできるように、常にチーム感を意識しています。少数精鋭だからこそ、一人ひとりと関わることができる時間は長くなりますし、技術・疾患領域・部署横断的に気軽に質問ができると感じています。

目下取り組んでいる挑戦は?

機械学習・テキストマイニング・データ可視化技術を利用して、臨床ビックデータを他部署の皆さんが使えるようなツールに変え、薬の研究開発に活かすことです。近い将来には、海外拠点を含めた全社に広めることを目指しています。グループの立ち上げ当初は、情報収集や環境整備が主な業務でしたが、現在は、実際にデータを解析している段階です。状況の変化が激しい分野ですので、常に最新の情報をキャッチし、迅速に社内に展開できるように心がけています。また、専門性の高い業務なので、知らない方にどう説明するか、どうしたら使ってもらえるか、日々奮闘しています。

目指すキャリアは?

海外拠点との橋渡しができるグローバルな人材になることです。協和キリンがグローバルスペシャリティーファーマとして成長していくために、日本のデータのみならず、海外のデータの利活用を進めていきたいと思っています。臨床リアルワールドデータ活用に関しては、製薬業界全体で最先端のトピックですが、海外の方が一歩先に進んでいるのが現状です。会社全体として研究開発を促進するためには、海外拠点との協力が必要不可欠だと思います。データサイエンス研究グループの立ち上げから関わってきたメンバーの一人として、会社全体、その先の製薬業界全体を活性化できるような人材になりたいです。

開発職の社員たち

※社員の部署・役職は取材当時のものです。