AVEO社とのチボザニブに関する契約の修正について

協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)とAVEO社(英名:AVEO Oncology、本社:米国マサチューセッツ州、以下「AVEO」)はチボザニブについて、2006年に締結したチボザニブの全疾患に関する権利をAVEOに導出する両社間の契約を見直し、協和キリンが欧米を含む、AVEOのテリトリーにおけるチボザニブの非がん領域の権利を再度取得することとなりましたのでお知らせします。

今回の契約に基づき、協和キリンはAVEOのテリトリーにおけるチボザニブの非がん領域の権利(AVEOよりEUSA Pharmaにサブライセンスしたテリトリーや権利を除く)を再度有することになります。協和キリンはAVEOに対し、契約一時金2500万ドルと開発段階や販売の達成に応じたマイルストンの計最大3.91億ドルを支払い、かつAVEOから米国での承認マイルストン1800万ドルを受け取る権利を放棄します。その他、協和キリンは販売規模に応じた1桁台後半から2桁台前半%の販売ロイヤルティを支払います。

協和キリングループは、ライフサイエンスとテクノロジーの進歩を追求し、新しい価値の創造により、世界の人々の健康と豊かさに貢献します。

チボザニブ(FOTIVDA®)について
チボザニブ(FOTIVDA®)は、協和キリンが創製した経口投与の血管内皮細胞増殖因子(VEGF)チロシンキナーゼ阻害剤で、欧州連合とノルウェー、アイスランド、ニュージーランドで進行性腎細胞がん(RCC)の成人患者の治療薬として承認されています。3種のVEGF受容体すべてを強力かつ特異的に阻害する半減期の長い阻害剤であり、有効性は高めつつ用量調節は最小限にできるよう、VEGF阻害作用を最適化するとともに、オフターゲット毒性を最小化するようにデザインされています1,2。チボザニブは、非臨床モデルにおいて制御性T細胞の産生を有意に減少させること3が示されており、RCCを対象とした第2相試験4ではニボルマブ(抗PD-1)との併用で相乗効果を示しています。チボザニブは腎細胞がん、肝細胞がん、大腸がん、卵巣がん、乳がんを含む、数種の腫瘍を対象に試験が実施されています。
参考文献:
  1. Fotivda (Tivozanib) SmPC August 2017
  2. Motzer RJ, Nosov D, Eisen T, et al. J Clin Oncol 2013; 31(30): 3791-9.
  3. Pawlowski N et al. AACR 2013. Poster 3971.
  4. Barthelemy et al. ESMO 2018. Poster 878P
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