4つのモダリティ

協和キリンは、バイオ医薬品で培った独自の研究開発力及び製造技術力とオープンイノベーションを最大限に活用し、抗体医薬、低分子医薬、核酸医薬、再生医療の4つのモダリティを核とした新薬創出活動を展開しています。私たちは、このようなユニークな創薬スタイルを『Technology-driven創薬』と呼んでいます。

  • モダリティとは、構想した治療コンセプトを実現するための創薬技術(方法・手段)の分類を指します。

抗体医薬

協和キリンには、独自に確立したポテリジェント技術やヒト抗体産生マウス技術などの抗体技術をはじめとして、抗体医薬品を効率的に創製する高品質の基盤技術が整っています。
これまで培ってきたタンパク質・抗体工学技術や糖鎖制御技術を強みとして活かすとともに、外部研究機関との共同研究を利用して、免疫賦活化抗体や組織指向性抗体といった次世代型抗体医薬品の研究開発に取り組んでいます。

抗体医薬とは

生体が持つ免疫システムの主役である抗体を主成分とした医薬品です。一つの抗体が一つの標的(抗原)だけを認識するという特異性を利用します。

ポテリジェント技術とは

協和キリンが、独自に確立した高ADCC活性抗体作製技術です。本技術を用いることで、抗体が保有する糖鎖の中のフコースを低下させた抗体を作製できます。本技術で作製した抗体は、従来の抗体に比べて、標的細胞を極めて効率的に殺傷し、高い抗腫瘍効果を示すことが動物試験で確認されています。

低分子医薬

低分子創薬については、従前のアプローチに加え、病態の発症に関わる生体内分子、すなわち創薬標的分子の構造解析技術や、それに基づいた医薬品候補化合物の設計技術を駆使し、低分子化合物を合理的に医薬品としてデザインするアプローチ(Structure-based drug design; SBDD)による創薬に積極的に取り組んでいます。
これに加えて、バイオ医薬品研究との融合や、病態を模倣した細胞アッセイに基づくスクリーニング技術、ゲノム情報や化合物情報といった幅広いインフォマティックスの活用などを通して、創薬標的やシード化合物の探索から、薬物動態や安全性の最適化までのステップを効率的に進めています。

低分子医薬とは

比較的低分子量の化学合成によって製造される従来の医薬品です。

創薬標的分子とは

病因と関連し、当該疾患に対する創薬を行う際に、ターゲットとなりうる生体分子です。

バイオ医薬品とは

化学合成では達成できない薬理作用がある複雑な構造を持ったタンパク質などの生体分子を活用した、副作用が少なく高い効能が期待できる医薬品です。

シード化合物とは

ハイスループットスクリーニング等で、創薬標的に対する活性を見出した化合物です。これを基に、種々の合成展開をし、最終的な薬を開発します。

核酸医薬

今後の発展が期待されている核酸医薬にも積極的に取り組んでいます。核酸医薬にとって不可欠な薬物送達システムの技術構築に挑戦し、脂質ナノ粒子を中心とした独自技術の確立に成功しました。核酸における機能増強技術にも取り組んでいます。また、標的や新技術に関連した共同研究も積極的に実施しています。

これらの活動を通じ、抗体や低分子では標的とすることが難しい創薬標的に対する、画期的な新薬創出を目指しています。

核酸医薬とは

DNAやRNAの構成成分である核酸を材料とし、生体内の高分子と結合させ、それらに関連する疾病を治療、予防する医薬品です。

薬物伝達システムとは

薬物を、目的とする体の部位へ送り込む技術です。薬効の増強や副作用の軽減が期待できます。

再生医療

低分子医薬、抗体医薬、核酸医薬に続く第四のモダリティとして、再生医療への挑戦を開始し、将来の研究開発の柱の一つに育てていくことを目指しています。バイオ医薬で培った遺伝子工学と細胞解析に関する技術を基に、細胞の新しく多様な力を活用する研究に取り組んでいます。

再生医療とは

ヒトの細胞や組織を加工するなど生きたまま利用し、患者さんの体内に移植や投与することにより、損傷部位を修復し機能回復させる、或いは病巣を治癒させる技術および治療法です。従来治療困難であった疾患に対し、新たな治療の道を開くと期待されています。

トップへ戻る