Ardelyx社との共同研究契約締結ならびに出資に関するお知らせ
協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)と米国Ardelyx社(カリフォルニア州フリーモント、社長兼CEO:Mike Raab、以下「Ardelyx」)は両社が現在締結しているtenapanorの日本における独占的な開発および販売に関するライセンス契約に加えて、新たに両社による共同研究契約ならびにArdelyxへの出資に関する契約をそれぞれ締結しましたので、お知らせします。
今回締結した共同研究契約に基づき、両社は、Ardelyxの研究から見出された2つの標的に関し、分子標的薬同定を目的とした2年間の共同研究を行います。Ardelyxは両研究プログラムの研究計画の実行、協和キリンは計1,000万ドル(1年あたり500万ドル)の研究費の拠出および一部研究活動を担当します。各研究プログラム終了後、協和キリンは候補となる化合物に対する一部の地域での開発・販売権取得に関するオプションを有します。さらに、すべてのオプションを行使する場合、Ardelyxに対し、一時金1,050万ドルと、その後の開発および販売マイルストーンとして最大5億ドル支払います。また、本共同研究は両社により結成されるジョイントリサーチコミッティを通じて進められます。
本共同研究契約に加えて、協和キリンはArdelyxへ2,000万ドル分の株式投資を行い、1株6.96ドル計2,873,563株となります。
Ardelyxと協和キリンは2017年11月に、高リン血症を含む心腎疾患を対象に、Ardelyxが現在開発しているtenapanorについて、日本における独占的な開発および販売に関するライセンス契約を締結しました。協和キリンは、tenapanorの高リン血症を含む心腎疾患を対象疾患とする日本における独占的な開発権および販売権を取得しています。
- Ardelyxについて
- Ardelyxは心腎領域に強みのある会社で、同領域の疾患を持つ患者さんに新しく効果的な医薬品を提供することに注力しています。Ardelyxの開発品ポートフォリオには、透析施行中の末期腎不全(ESRD)に対するtenapanor (Phase III)の他、心腎疾患を持つ患者さんの一部にみられる高カリウム血症に対するカリウム分泌促進薬であるRDX013があります。加えて、Ardelyxは米国で便秘型過敏性腸症候群(IBS-C)治療薬IBSRELA(tenapanor)の承認を取得しました。IBS-Cと高リン血症それぞれの適応で戦略的提携を行い、tenapanorの市場へのさらなる浸透を目指します。Ardelyxは、日本では協和キリン、中国ではFosun Phrama、また、カナダではKnight Therapeuticsと契約を締結しています。詳細はArdelyxホームページ、またはTwitterアカウントを参照ください。URL:http://www.ardelyx.com
Twitter@Ardelyx
- 協和キリンについて
- 協和キリンは、がん、腎、免疫疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使して、画期的な新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開することにより、世界の人々の健康と豊かさに貢献する、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとなることを事業ビジョンとしています。詳細はhttps://www.kyowakirin.co.jp/をご覧ください。