ミニリンメルト® OD錠およびデスモプレシン製剤のライセンス契約並びに供給および共同プロモーション契約終了に関するお知らせ
フェリング・ファーマ株式会社(本社:東京都港区、CEO代表取締役:マーク・ノグル、以下「フェリング・ファーマ」)と協和キリン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮本 昌志、以下「協和キリン」)は、2020年4月27日をもって、協和キリンが保有するデスモプレシン※1製剤(一般名:デスモプレシン酢酸塩水和物)の製造販売承認をフェリング・ファーマに承継し、この承継と同時に、同デスモプレシン製剤のほかミニリンメルト® OD錠(デスモプレシン酢酸塩水和物 口腔内崩壊錠)について締結していたライセンス契約並びに供給および共同プロモーション契約を終了することに合意したことをお知らせします。
対象となる製品は、以下表の7品目です。いずれの製品も、これまで両社による共同プロモーションのもと協和キリンによる販売が行われてきましたが、契約終了により、協和キリンは2020年4月26日限りをもって対象製品の販売を終了します。
対象製品
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一般名 | 製品名 | 効能・効果 | 製造販売元 | 販売元 |
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デスモプレシン酢酸塩水和物 | ミニリンメルト®OD錠60㎍ | 中枢性尿崩症※2 | フェリング・ファーマ株式会社 | 協和キリン 株式会社 |
ミニリンメルト®OD錠120㎍ | 中枢性尿崩症、尿浸透圧あるいは尿比重の低下に伴う夜尿症※3 | |||
ミニリンメルト®OD錠240㎍ | ||||
デスモプレシン点鼻液0.01%協和 | 中枢性尿崩症 | 協和キリン 株式会社 |
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デスモプレシン・スプレー2.5協和 | ||||
デスモプレシン・スプレー10協和 | 尿浸透圧あるいは尿比重の低下に伴う夜尿症 | |||
デスモプレシン注4協和 | 下記疾患の自然発生性出血、外傷性出血および抜歯時、手術時出血の止血管理
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- ※1デスモプレシン
- デスモプレシンは、抗利尿ホルモン(バソプレシン)の化学合成誘導体であり、8個のアミノ酸よりなる合成ペプチドです。本剤は、強い抗利尿活性を有しており、尿を濃縮し、尿量を減少させる作用があります。
- ※2中枢性尿崩症
- 脳下垂体後葉から分泌される抗利尿ホルモンが分泌されなくなったり、低下することにより発症します。多尿、口渇、多飲が主な症状です。原因により以下の3群に分かれます。脳腫瘍、外傷などの視床下部や下垂体の傷害により二次的に発生する続発性、種々の検査で原因がみつからない特発性、遺伝性による家族性。
- ※3夜尿症
- 夜間の尿量や膀胱容量の異常、睡眠覚醒の異常等の様々な要因が関与して発症します。5~6歳を過ぎても月に数回以上、夜寝ている間に遺尿(おねしょ)をする場合を夜尿症といいます。6歳児の約10%、10歳児の約5%、16歳児の約2%が罹患しているとされています。
- フェリング・ファーマ株式会社について
- 1950年に創業し、現在スイスに本社を有するフェリング・ファーマシューティカルズ社は、ペプチド・ホルモン製剤に強みを持つ、研究開発型で専門領域に特化したバイオ医薬品のグループで、グローバル市場でその製品を展開しています。同社は不妊症、婦人、泌尿器、消化器、内分泌、整形外科領域における革新的製品の探索発見・開発・販売に努めており、およそ60ヵ国に事業所を設け、製品は110ヵ国で販売しています。フェリング・ファーマ株式会社は同社の100%子会社として2001年に設立されました。同社ならびに製品に関する情報につきましては、ホームページをご覧下さい。
https://www.ferring.co.jp/
- 協和キリン株式会社について
- 協和キリンは、がん、腎、免疫疾患を中心とした領域で、抗体技術を核にした最先端のバイオテクノロジーを駆使して、画期的な新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開することにより、世界の人々の健康と豊かさに貢献する、日本発のグローバル・スペシャリティファーマとなることを事業ビジョンとしています。
詳細はhttps://www.kyowakirin.co.jp/をご覧ください。