CSV重点課題とSDGs

経営理念とCSV経営

協和キリングループは、その経営理念において、世界の人々の健康と豊かさに貢献することを目的に、ライフサイエンスとテクノロジーを強みとして、新しい価値を創造することを謳っています。この「新しい価値」とはすなわち社会と共有できる価値(CSV:Creating Shared Value)です。当社グループは、社会課題への取り組みによる「社会的価値の創造」と「経済的価値の創造」の両立により、企業価値向上を実現するCSV経営を実践しています。

CSV重点課題

協和キリングループは、CSV経営の実践において、社会の持続性へのインパクトとグループの事業へのインパクトの観点から、当社グループが優先的に取り組むべき課題を、CSV重点課題としてISO26000などを参照しながら特定し、2016-2020年中期経営計画に組み込んでいます。

CSV重点課題の特定・運用プロセス

  1. STEP 1課題の抽出
    ISO26000、GRIガイドライン、SASBサスティナビリティ会計基準などの組織の社会的責任に関する代表的な国際的ガイドラインを手引きとしてステークホルダーからの期待を認識したうえで、経営理念、事業ビジョンおよび既存の協和キリングループにおける社会との共有価値創造の取り組みから検討すべき課題を抽出。
  2. STEP 2社会の持続性と事業へのインパクトの評価
    抽出された課題について、「社会の持続性へのインパクト」「事業へのインパクト」の観点から優先順位づけを行い、マテリアリティ・マトリックスを作成。
  3. STEP 3重点課題の特定
    マテリアリティ・マトリックスの中で、中期経営計画で優先的に対応すべき課題をCSV重点課題として特定。
  4. STEP 4妥当性の確認・確定
    経営層へのヒアリング、子会社や各部門との協議で妥当性を確認し、グループCSR委員会の承認を経て確定。
  5. STEP 5運用と評価
    CSV重点課題を子会社・各部門の単年度の経営計画に反映し運用。取り組みの進捗状況、ステークホルダーの要望などレビューを実施。必要に応じて軌道修正。

CSV重点課題とSDGs

協和キリングループは、社会課題に関する国際的フレームワークとして提唱されているSDGs(持続的な開発目標)などを参照し、当社グループへの社会からの要請を確実に認識できるよう取り組んでいます。SDGsへの取り組みにおいて、当社グループは、CSV重点課題の中でも特に、「最先端の技術を核とした新たな製品・サービスの創出」「従業員の健康増進」「温暖化の防止」「水資源の保護」に係るSDGsを中核的な課題と位置付けています。また、中核となるSDGsとともに、事業活動を進めるなかで同時に取り組むべきSDGsに係る課題を特定しており、CSV重点課題の解決を目指す事業展開はSDGsへの貢献に資するものであると考えています。当社グループの事業展開に応じてSDGsへの貢献の仕方は変化していきますが、事業展開を加速・拡大することでSDGsの達成へより大きく貢献していくことを目指しています。

  • SDGs(持続可能な開発目標):2015年9月に国連サミットで採択された、世界の持続可能な発展を実現するために、2016年から2030年までの15年間で国際社会が達成すべき17の目標。

この表はスクロールしてご覧いただけます

CSV重点課題 SDGs 関連する取り組み
組織統治
  • 価値観に基づく組織風土の醸成
  • コンプライアンスの推進
  • リスクマネジメントの強化
  • 組織統治体制の強化
 
人権
  • 人権の尊重

国内および国家間の格差を是正する

10 人や国の不平等をなくそう
労働慣行
  • 従業員の安全
  • 従業員の健康増進
  • 従業員および働き方の多様性推進
  • 従業員の能力開発

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

3 すべての人に健康と福祉を

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

5 ジェンダー平等を実現しよう

すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

8 働きがいも 経済成長も
環境
  • 温暖化の防止
  • 水資源の保護

すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

6 安全な水とトイレを世界中に

すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

13 気候変動に具体的な対策を

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る

15 陸の豊かさも守ろう
公正な事業慣行
  • 贈収賄の防止
  • 医療機関等との透明性確保
  • 適正な医薬品情報の提供
  • 臨床研究の信頼性確保

持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

16 平和と公正をすべての人に

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

17 パートナーシップで目標を達成しよう
消費者課題
  • 最先端の技術を核とした新たな製品・サービスの創出
  • 高品質で安全な製品・サービスの提供
  • 製品・サービスの安定供給

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

3 すべての人に健康と福祉を

強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

9 産業と技術革新の基盤をつくろう

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

17 パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

12 つくる責任 つかう責任
コミュニティ
  • コミュニティへの貢献
  • ライフサイエンス発展への貢献

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

4 質の高い教育をみんなに
  • 各SDGsは最も関連の深いCSV重点課題に関連付けていますが、実際は他のCSV重点課題も関連した横断的な取り組みの中で達成していくものと認識しています。
  • 特定されなかったSDGsについても、当社グループの事業展開の中で間接的に関与していくことで、すべての目標の達成に向けて貢献していきます。

キリングループCSVコミットメント

当社グループが所属するキリングループは、食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となることを目指しています。その実現に向け、社会と価値を共創し持続的に成長するための指針として「キリングループCSVパーパス(以下CSVパーパス)」を「持続可能な開発目標」(SDGs)等を参照しながら策定しました。そしてCSVパーパスを実現するためのアクションプランとして「キリングループCSVコミットメント(以下CSVコミットメント)」を位置づけています。健康と環境に関するCSVコミットメント、「治療領域の進化(1.3,1.4)」「健康経営の実現(1.5)」「気候変動影響への対応(3.1)」「水資源への取り組み(3.2)」について当社グループが取り組むべきCSV経営の重要な目標としています。

当社グループで取組むキリングループCSVコミットメント

この表はスクロールしてご覧いただけます

CSV重点課題   CSVパーパス CSVコミットメント
最先端の技術を核とした
新たな製品・サービスの創出
健康 健康な人を増やし、
疾病に至る人を減らし、
治療に関わる人に貢献する。

治療領域の進化
1.3最先端のバイオテクノロジーにより画期的な新薬を継続的に創出し、開発・販売をグローバルに展開していきます。
1.4安価で高品質なバイオシミラーを提供し、バイオ医薬品のさらなる普及と世界的課題である医療費抑制に貢献します。

従業員の健康増進

健康経営の実現
1.5お客様へ健康をお届けする企業として、従業員が積極的に健康づくりを行う環境・機会をつくっていきます。
メンタルヘルスや生活習慣病予防に取り組むとともに、酒類メーカーとして従業員の適正飲酒が社会の手本となるよう取り組みます。

温暖化の防止 環境 2050年までに、
資源循環100%社会の
実現を目指す。

気候変動影響への対応
3.1再生可能エネルギーの導入をはじめとした更なる温室効果ガス(GHG)排出量削減の取り組みを進めます。

水資源の保護

水資源への取り組み
3.2生産活動における水使用量を削減するとともに、水源地の保全活動を継続的に行います。 

国連グローバル・コンパクトとキリングループ

当社グループが所属するキリングループは、2005年9月から国連グローバル・コンパクトへの参加を表明しています。当社グループもキリングループの一員として、国連グローバル・コンパクトが掲げる「人権」「労働」「環境」「腐敗防止」の分野で示される10の原則を遵守し、社会と企業のサステナビリティ実現に向けて、取り組みを推進しています。

トップへ戻る