イノベーション研究員メッセージー挑戦を恐れず、学び続けるー

創薬は時間がかかり、正解のない挑戦の連続です。それでも前に進めるのは、信念と行動、そして失敗から学ぶ姿勢があるから。初期探索を担うイノベーションセンターのリーダーPrincipal Investigatorたちが語る、壁を超えるマインドとは。

血液疾患創薬に、新たな突破口を― 血液学のブレークスルーを牽引するPrincipal Investigator ― | 桝田和宏

協和キリンは今年、新たな研究拠点として「イノベーションセンター」を設立しました。
ここでは、多くの研究員が集い、革新的な医薬品の創出を目指して研究に取り組んでいます。
研究員一人ひとりが主体的にアイデアを生み出し、提案し、議論する―主体性と協働を重んじる文化こそが革新的な創薬を生み出す鍵だと、私たちは考えています。血液疾患研究を率いるPrincipal Investigatorである桝田和宏は、この文化こそが「Life-changingな価値」を患者さんに届けるために不可欠だと語ります。

Unwavering drug discovery takes time. I believe in staying true to my own philosophy and pursuing research with conviction.

桝田は、血液疾患に苦しむ患者さんのため、画期的な治療薬の創製に取り組む研究チームを率いています。チームのミッションは、特定の血液細胞が異常に増殖、あるいは減少することによって引き起こされる重篤な血液疾患に対し、新たな抗体・バイオ医薬を創出することです。研究は、新規治療薬の開発にとどまらず、将来の可能性を見据えた探索研究まで幅広く展開されています。革新的なアイデアを、構想に終わらせることなく、臨床応用へとつなげていく。それが、桝田とチームが大切にしている研究姿勢です。

協和キリンは、日本において血液疾患の患者さんに「Life-changingな価値」を届けてきました。そして今、その視線は世界へと向けられています。研究から生み出される血液疾患治療薬を、日本だけでなく、世界中の患者さんに届けたい―その想いのもと、社内外の多様な専門家と連携しながら、独創的な創薬に挑戦し続けています。抗体・バイオ医薬の可能性をさらに広げるため、チームでは研究員一人ひとりにオーナーシップと好奇心が求められます。常に新しい知識を追い求め、自ら研究を前に進める。その姿勢は、近年の複数の学会発表や論文発表といった成果にもつながっています。

「創薬は、時間のかかる仕事です。だからこそ、自分自身の哲学を大切にし、信念を持って研究に向き合い続けたいと思っています」

桝田は、創薬研究において二つのことを大切にしていると語ります。一つは、自らの哲学を軸に研究に取り組むこと。もう一つは、失敗から学ぶことです。日本では、一つの企業で長く研究を続ける研究者が多く、専門性を深めやすい環境があります。桝田は、この環境が、失敗や試行錯誤の中から新たな発見が生まれる創薬研究にポジティブな影響を与えていると考えています。最終的なゴールは、世界中の患者さんに「Life-changingな価値」を届けること。その実現に向け、チームには困難を成長と革新の機会として捉え、挑戦し続けてほしいと語ります。

情熱と信念をもって科学に向き合うPrincipal Investigatorの存在が、協和キリンの研究を前進させています。今後も、革新的な研究を牽引するPrincipal Investigatorたちのストーリーをお届けしていきます。

この記事は協和キリン公式LinkedInで2026年1月13日に英文で投稿された内容を日本語に翻訳し再構成したものです。

Leaping over barriers in hematology Our Principal Investigators: Driving hematological breakthroughs | LinkedIn別ウィンドウで開きます

抗体医薬で、よりよい未来を創る― 抗体創薬の可能性を切り拓くPrincipal Investigator ― | 宇佐美克明

協和キリンでは、挑戦を恐れず、「可能性を再定義する」研究員の存在こそがイノベーションを生み出す原動力だと考えています。日々の研究の中で、自由な発想と強い情熱を掛け合わせること。それが、新たな治療を生み出し、患者さんの笑顔につながると信じています。協和キリン イノベーションセンターのPrincipal Investigatorである宇佐美克明は、まさにその精神を体現する研究員の一人です。抗体技術研究を率いる宇佐美は、自由な発想と情熱を研究の原動力に、抗体医薬の可能性を広げる研究に取り組んでいます。

I will continue to pursue antibody technology development and new therapy creation with sincerity and passion.

抗体医薬は、がんや免疫疾患をはじめ、さまざまな疾患領域において不可欠な治療法として広く用いられています。宇佐美は、その抗体医薬のポテンシャルをさらに高めるため、新たな技術の創出に力を注いでいます。抗体医薬の可能性を最大限に引き出し、医療に真に貢献できる製品を生み出すこと。その目標に向かい、宇佐美は日々研究を進めています。

協和キリンに入社後、宇佐美は抗体をプラットフォームとした探索研究プロジェクトに携わってきました。その後、約5年を経て、抗体技術開発研究へとキャリアの軸足を移します。未知の領域に挑む中で、不安や困難に直面することもありました。しかし、継続的な学びと経験を重ねることで、新たなスキルと視点を獲得し、研究員として進化し続けています。

宇佐美が挑んだのは、従来型抗体の「安定性」をあえて手放すという大胆な発想でした。
抗体依存性細胞傷害活性(ADCC)という抗体のエフェクター機能を、標的細胞特異的に発揮させるための新たな技術です。具体的には、抗体を半分に分割した「ハーフ抗体」を設計し、二種類のハーフ抗体が標的細胞上で再構成されたときにのみ、エフェクター細胞がADCC活性を示すという、全く新しい仕組みを実現しました。この成果について宇佐美は、既存の枠組みにとらわれず、失敗を恐れずに好奇心を持って挑戦し続けた結果だと振り返ります。その姿勢は、協和キリンの「KABEGOE Principles」、とりわけ「Make a Difference」の価値観とも深く重なっています。

失敗を恐れず挑戦する文化は、チームにも深く根付いています。チームが大切にしているモットーは二つあります。「議論も大事、でもまず行動!」そして「助けたい心が、助けられる力になる」。年齢や立場に関係なく、自由に意見を出し合える環境が、新たなアイデアと挑戦を後押ししています。また、イノベーションセンターでは、宇佐美のような技術系チームと疾患領域に特化したチームが密に連携し、それぞれの専門性を活かしながら、革新的な成果を生み出しています。

「創薬研究者として、常に自分に問いかけています。もし自分が患者になったとき、本当に飲みたいと思える薬だろうか、と。患者さんや社会にとって中途半端なものは、決して受け入れられません。この想いを胸に、これからも誠実に、情熱をもって抗体技術の開発と新たな治療の創出に取り組んでいきます。私たちの使命は、生命に寄り添い、より良い未来を創る医薬品を届けることです」

既存の常識に挑み、行動を重んじるチーム文化を育み、常に患者さん視点を忘れない。宇佐美克明の研究姿勢は、自由な発想と科学への強い情熱が、抗体医薬のイノベーションを切り拓くことを示しています。今後も、「Meet Our Principal Investigators」シリーズを通じて、協和キリンの研究を支える研究員たちのストーリーをお届けしていきます。

この記事は協和キリン公式LinkedInで2026年1月20日に英文で投稿された内容を日本語に翻訳し再構成したものです。

Creating a Better Future through Antibody Therapeutics | LinkedIn別ウィンドウで開きます

夢を描き、行動し、未来を切り拓く― Gene & Cell Therapyで医療の可能性を広げるPrincipal Investigator ― | 小坂宏道

希少疾患の研究開発において、研究への情熱と新たな挑戦を恐れない姿勢は、独創性や大胆な発想、多様な人材を尊重する組織文化を育むうえで欠かせません。協和キリン イノベーションセンターのPrincipal Investigatorである小坂宏道は、Gene & Cell Therapy(GCT)および最先端技術を基盤とした治療法開発研究を率いています。小坂は、研究員一人ひとりの独創性と情熱を尊重する文化こそが、革新的な研究成果を生み出すと考えています。

Our challenge does not end here. All of our research efforts are to make our patients smile and continue to make the world a better place.

小坂のチームは、体内の特定の細胞に遺伝子を届けることで疾患を治療するGCT技術の開発に注力しています。小坂自身、海外留学中にこの新たなモダリティに出会い、当初は想像もしていなかった研究の道へと踏み出しました。その原動力となったのは、「患者さんを根治させたい」という強い想いでした。既存のモダリティだけでは十分ではないと感じた小坂は、自らを新たな分野へと導き、「できること」ではなく「やるべきこと」を選び、心が正しいと感じる道を進むことで、自然と道が拓けていったと語ります。この信念は、チームのリーダーシップにも色濃く反映されています。独創性を尊重し、個々の情熱を大切にしながら、大胆なアイデアを歓迎する研究文化を築いています。

チームのミッションは、GCTの可能性を最大限に引き出すため、新規の機能遺伝子やたんぱく質、モダリティそのものを設計・創出することです。小坂は、多様な研究バックグラウンドや価値観を持つ人材を集め、自由で創造的に研究を進められる環境づくりに力を注いできました。技術力だけでなく、「どう研究するか」もまた、チームの大きな強みです。さらに、イノベーションセンターおよび東京リサーチパークでは、材料合成から製造、有効性・安全性評価までを同一拠点で実施できる設備が整っています。この環境により、研究員は一貫した視点で創薬に向き合うことができます。
チームでは、「スピードで勝てなくても、アイデアでなら勝てる」という考え方を共有し、果敢に挑戦を続けています。

GCT研究を前進させるため、小坂のチームは社内外との連携にも積極的です。欧米の先進的な企業や大学との共同研究を推進し、遺伝子治療研究のグローバルな加速に貢献してきました。その成果の一例が、現在では社内有数の研究基盤へと成長したウイルス研究ラボの立ち上げです。こうした成果は、国や組織を越えた相互理解と信頼、そして「患者さんのために」という共通の想いによって支えられています。これらの取り組みは、協和キリンのKABEGOE Principlesである「Make a Difference」「Be Brave and Agile」とも深く重なっています。

「"夢見て行い、考えて祈る"という言葉があります。私自身、この言葉を胸に、失敗を恐れず挑戦を続けてきました。私たちはこれからも、革新的な遺伝子治療を実現することで、患者さんの未来に新たな地平を切り拓いていきたいと考えています。私たちの挑戦はここで終わりません。全ては患者さんの笑顔のために、研究で世界をより良く変えていきます」

情熱と信念をもって未知の領域に挑み続ける小坂の姿勢は、協和キリンが目指す研究開発の未来そのものを体現しています。今後も、「Meet Our Principal Investigators」シリーズを通じて、革新的な研究を牽引する研究員たちのストーリーをお届けしていきます。

この記事は協和キリン公式LinkedInで2026年2月17日に英文で投稿された内容を日本語に翻訳し再構成したものです。

"Fearlessly Dream, Act, Reflect, and Pray": Advancing Medical Research to Make the World a Better Place | LinkedIn別ウィンドウで開きます

血液腫瘍領域治療の未来を切り拓く― 次世代抗体技術で挑むPrincipal Investigator ― | 江嵜正浩

適切な診断や治療にたどり着けていない患者さんに、新たな希望を届けたい。協和キリンは、その想いを原動力に、革新的な創薬に挑み続けています。その挑戦を支えているのが、好奇心を尊重し、多様なアイデアを歓迎する企業文化です。協和キリン イノベーションセンターのPrincipal Investigatorである江嵜正浩は、研究員一人ひとりが自由に発想し、領域を越えて議論できる環境こそが、次世代の創薬を生み出すと考えています。江嵜が率いるのは、血液がん領域における次世代抗体技術の研究チームです。

I am proud to be part of a team that embraces challenges fearlessly and acts with a positive mindset.

血液がんは、進行が速く、治療が難しい疾患領域の一つです。この課題に挑むため、江嵜のチームは、最先端の抗体技術を活用した新たな治療法の創出に取り組んでいます。研究テーマは多岐にわたります。

  • がん細胞をより精密に狙う抗体薬物複合体(ADC)
  • 二つの標的に同時に結合できる二重特異性抗体
  • 新たな作用機序を目指した次世代ペイロード技術

それぞれの技術を掛け合わせながら、患者さんに新しい治療選択肢を届けることを目指しています。

チームには、ケミスト、バイオロジスト、抗体・ペプチドや薬理学の専門家など、多様なバックグラウンドを持つ研究員が集まっています。異なる専門性や視点を掛け合わせることで、一人ではたどり着けない発想が生まれる。そうした掛け算が、創薬研究の可能性を広げています。チームメンバーの多くは若手研究員です。自由な発想と高い専門性を武器に、すでに臨床試験段階へ進んでいる研究テーマも生まれています。また、江嵜のチームでは、研究成果だけでなく、チームワークやコミュニケーションも大切にしています。カードゲームやポーカーなどを通じて研究室外で交流し、互いを理解しながら、楽しんで課題解決に向き合える関係性を築いています。

チームが大切にしている価値観の一つが、「図々しいくらいが、ちょうどいい」という考え方です。遠慮して立ち止まるより、まずは動いてみる。生意気でも、鈍感でも、でしゃばりでも、わがままでも、時にはお節介でもいい。立場や年齢に関係なく、自分の考えを率直に発信し、一歩踏み出す。そんな姿勢を、チームは歓迎しています。もう一つ、チームに根付いている言葉があります。それが、「転んでも、ただでは起きない」です。失敗は終わりではなく、次の挑戦につながる経験。何度も挑戦し、何度も転びながら得た学びこそが、研究を前に進める力になると考えています。さらに、日々のコミュニケーションで大切にしているのが、「挨拶は、おへそを向けて」というシンプルな行動です。顔を合わせ、相手にしっかり向き合う。そんな日常の積み重ねが、安心して議論できるオープンな研究環境を支えています。

「協和キリンのKABEGOE Principlesの中でも、私は特に『Be Brave and Agile』と『Ownership』を大切にしています。この二つの価値観が、挑戦し続ける原動力です。一人ひとりの可能性を最大限に引き出し、患者さんの未来を変える新たな治療を生み出していきたい。私は、恐れずに挑戦し、前向きに行動するチームの一員であることを誇りに思っています。これからも未知の可能性に果敢に挑み続けていきます。」と、江嵜は語ります。

協働的でオープン、そして安心して挑戦できる研究環境。江嵜の情熱とチームの挑戦は、協和キリンの研究開発を力強く前進させています。今後も「Meet Our Principal Investigators」シリーズを通じて、革新的な研究を牽引する研究員たちのストーリーをお届けしていきます。

この記事は協和キリン公式LinkedInで2026年1月27日に英文で投稿された内容を日本語に翻訳し再構成したものです。

Pioneering the Future of Hemato-oncology Treatment | LinkedIn別ウィンドウで開きます