ペイシェント「Healthcare Café」の取り組み

これまでの新薬開発は医師、アカデミアや文献からの情報をベースとし、理論先行で進められてきました。一方で患者さんの視点を医薬品の研究・開発に生かすことは、未だ満たされていないニーズの一つとなっています。こうした課題に応えるべく、誕生したのが「Healthcare Café」です。
本イベントは、協和キリンを含む複数の製薬会社が協働で開催。患者さんやそのご家族との直接の対話を通じて、当事者のニーズや視点を医薬品の研究および開発に活かすことを目指しています。本記事では、これまでに実施された「Healthcare Café」のイベントレポートをまとめました。
- ※記事中の名称、肩書・所属は取材当時のものです。
目次
【第1回】“当事者不在”の終焉へ。製薬企業4社が見据える新たな創薬のかたち

「難聴」をテーマとした本イベントには、製薬会社4社の従業員と、外部研究者や医師、難聴当事者とそのご家族などが参加しました。講演会の後のパネルディスカッションでは製薬会社の研究者らが患者や家族の生の声を聞くことで得た気づきや学びを共有し、「患者のために」から「患者とともに」行う創薬の可能性について考えました。
“当事者不在”の終焉へ。製薬企業4社が見据える新たな創薬のかたち
【第2回】「もし自分ががんになったら?」がん経験を「見える化」する新たな取り組み【製薬4社イベントレポ】

第2回のテーマは「がん」です。NPO法人「がんノート」代表の岸田徹さんと株式会社しごと総合研究所 代表の山田夏子さんが、グラフィックファシリテーションの手法を用い、登壇者であるがん経験者2名(三橋美香さん・坂井広志さん)の当時の出来事や感情を言葉と絵で丁寧に紐解きました。
「もし自分ががんになったら?」がん経験を「見える化」する新たな取り組み【製薬4社イベントレポ】
【第3回】「障害」はどこにある?インクルーシブな社会に向け視覚障害者の日常を体感するイベントを開催

第3回ではインクルーシブな社会への気づきを得ることを目的に、視覚障害を持つ葭原滋男(よしはら しげお)さんとモハメド・アブディンさんをお招きしました。参天製薬株式会社の従業員であるお二人にご自身の経験をお話しいただくとともに、社会や企業における課題についても共有いただきました。最後には参加者からの質問にもお答えいただきました。
「障害」はどこにある?インクルーシブな社会に向け視覚障害者の日常を体感するイベントを開催
【第4回】患者さんと共に創薬する未来へ――企業や分野の枠を超えた新しい“対話”への試み

第4回のテーマは「小児医療 医療的ケアを必要とする児童とその家族」です。今回は、イベントの開催前に製薬企業4社の研究員が医療的ケア児を持つ家庭を訪問。イベント当日はその経験と学びが共有され、参加者から多くの共感や質問が寄せられました。製薬企業の従業員が、患者さんの自宅を直接訪問することは稀です。家庭訪問を実施した経緯や、企画を通して得た気づきについて、当社の本イベント担当者に話を聞きました。
患者さんと共に創薬する未来へ――企業や分野の枠を超えた新しい“対話”への試み
【第7回】患者さんとの対話の場「Healthcare Café(ヘルスケアカフェ)」開催レポート~造血幹細胞移植について考える

2024年7月から9月にかけて行われた第7回のテーマは、「造血幹細胞移植」です。国内では現在、年間3500例を超える造血幹細胞移植が実施されていますが、患者さんやご家族は、治療においてどのような経験をし、治療後はどのような生活をしているのでしょうか。そこには製薬会社が知らないニーズがあると考えられます。2024年9月に行われた講演会イベントの様子と、企画・運営をリードした当社従業員のインタビューをお届けします。
患者さんとの対話の場「Healthcare Café(ヘルスケアカフェ)」開催レポート~造血幹細胞移植について考える(前編)
患者さんとの対話の場「Healthcare Café(ヘルスケアカフェ)」開催レポート~造血幹細胞移植について考える(後編)
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