成長社長メッセージ:2024年 年頭挨拶~Life-changingな価値の継続的創出を可能にする創薬力を培う~

この度の令和6年能登半島地震、羽田空港の航空機事故により亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げるとともに、被害にあわれた皆様にお見舞い申し上げます。一日も早い被災地の復旧を心よりお祈り申し上げます。

製薬業界をとりまく環境が激しく変化する中、私たちは自社の強みと弱みを見極め、環境変化に素早く、そして的確に対応し持続的な成長を遂げる実践力を問われています。2023年を振り返ると、当社は全リージョン・ファンクションにおいて尽力し、製品のさらなる浸透や事業遂行の面で着実に計画を実行できたのではないかと捉えています。一方で、一部開発品においては開発中止という非常に厳しい決断もありました。これからの創薬を進めるにはLife-changing valueを明確に示すことが求められることを再認識し、持続的な成長に必要なものを議論してきました。

代表取締役社長 宮本昌志

その1つが昨年10月に発表したOrchard Therapeutics社の買収です。同社の提供する造血幹細胞遺伝子治療(HSC-GT)というプラットフォーム技術は、これまで治療法のなかった重篤な疾患を根治できる可能性を持っていることから、まさにLife-changingな価値の一つであり、社会からも大いに期待されているものです。今後も成長に必要なパイプラインやモダリティを探索し、戦略投資を継続します。また、昨年12月には研究開発本部を研究本部と開発本部へ分割することを発表しました。研究および開発を各々グローバルでソリッドな組織体制に再編成することで、ゼロからイチを生み出す創薬研究に必要な環境を整備し、同時に開発品のポテンシャルに合わせた開発活動が可能な体制を構築します。研究開発活動の最大化と加速化を実現する組織体制となることで、少しでも早く、そしてより多くの患者さんにLife-changingな価値を届けることを目指します。

そして、これらのアクションを当社のビジョン実現に繋げていくために、現状に満足することなく挑戦を続け「Life-changing な価値を創出し届けることで患者さんを笑顔にする」という強い意志を当社一丸となって持つこと、過去の成功体験にとどまることなく、常に学習と成長を重ねることを重視しています。全てのアクションを単なる足し算ではなく互いの強みを掛け合わせる掛け算にすることでLife-changing な価値を創造し多くの患者さんを笑顔にできると確信しています。

当社はUMNを満たす医薬品を創出し届けることで成長機会を切り拓いてきました。その成功の背景には、様々な失敗を糧に環境変化へ適応しながら、戦略を見直してきた果敢な挑戦の歴史があります。将来にわたるLife-changingな価値の継続的創出を可能にする創薬力を培っていくという強い信念を持って新たな年のスタートを切り、当社一丸となって日本発のグローバル・スペシャリティファーマとして力強い成長を目指します。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

代表取締役社長
宮本 昌志

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