イノベーション研究員メッセージーつながりが創薬を加速するー
一人では届かない場所へ、チームで進む。社内外のネットワーク、お互いに刺激し支え合う文化、信頼に基づく率直な対話が、研究を前に押し出していきます。初期探索を担うイノベーションセンターのリーダーPrincipal Investigatorたちの経験、思いを聞きました。
目次
サイエンスを「希望」に変える― 希少疾患に挑むGene & Cell Therapy研究のPrincipal Investigator ― | 福田保則
希少疾患の治療薬開発は、患者数の少なさや臨床データの限界など、多くの困難を伴います。それでも協和キリンは、未だ満たされていない医療ニーズに向き合い、革新的な技術とアプローチによって患者さんに「Life changingな価値」を届けることを目指しています。協和キリン イノベーションセンターのPrincipal Investigatorである福田保則は、Gene & Cell Therapy(GCT)技術を基盤に、希少疾患に対する新たな治療法の創出に取り組んでいます。
最先端の技術を活用しながら、患者さんと医療従事者が直面する真のアンメットメディカルニーズを深く理解することを、研究の出発点としています。
福田が率いる研究チームは、協和キリンのグループ会社であるOrchard Therapeuticsが構築し、臨床でも用いられているGCTプラットフォームを基盤に研究を進めています。これまで協和キリンが培ってきた抗体・バイオ医薬の知見を生かし、希少疾患に対するGCT開発に多角的に取り組んでいます。チームでは、年齢やキャリアに関係なく活躍できるオープンな研究環境を大切にしています。メンバーの3割以上がキャリア入社であり、入社間もない若手研究員もパイプラインプロジェクトの中核を担っています。GCT研究は、幅広い実験領域にまたがり、実践的な経験も数多く求められる分野であり、研究員一人ひとりが大きく成長できる環境です。GCT研究は海外で先行して発展してきた分野であることから、福田のチームではグローバルな視点でのコミュニケーションも重視しています。研究員全員に対して国際学会への参加が奨励されており、学会出席に加えて、米国や英国にある研究拠点を訪問し、現地の研究者と直接意見交換を行う機会も設けられています。
福田自身は、in vitro創薬研究、特にケミカルバイオロジー領域で、ターゲット探索からプロジェクト立ち上げまで幅広い経験を積んできました。また、メディカルアフェアーズ部門での業務経験を通じて、希少疾患領域における医薬品開発の難しさや、患者数の少なさがもたらす課題を現場で実感したことが、現在の研究姿勢につながっています。その経験を踏まえ、福田は常に「患者さんの真のニーズは何か。我々のアイデアやプラットフォームで克服できるのか。」を自問しながら、チームとともに創薬研究に挑み続けています。
「私は、サイエンスを"希望"に変えたいと考えています。私たちが持つサイエンスプラットフォームを最大限に生かし、一つでも多くの希少疾患治療を世界に届けることが目標です。
革新と挑戦を後押しする研究環境の中で、私たちならではの新たな発見を見出し、モダリティ・技術・創薬仮説など、複数の軸を常に意識しながら、患者さんのアンメットメディカルニーズに応えるパイプラインを前進させていきたいと思っています」
独自性のあるアプローチで革新に挑み、希少疾患に苦しむ患者さんに新たな選択肢を届ける。福田保則の研究姿勢は、協和キリンが掲げる価値観そのものを体現しています。今後も、「Meet Our Principal Investigators」シリーズを通じて、協和キリンの研究を支える研究員たちのストーリーをお届けしていきます。
この記事は協和キリン公式LinkedInで2026年3月3日に英文で投稿された内容を日本語に翻訳し再構成したものです。
Turning Science into Hope | LinkedIn![]()
One Teamで切り拓く、骨・ミネラル領域の創薬― 支え合う文化から生まれるPrincipal Investigatorのリーダーシップ ― | 佐野暁子
患者さんと医療エコシステムに「Life changingな価値」を届けるためには、科学的な卓越性だけでは十分ではありません。互いに刺激し、支え合いながら、可能性の限界に挑み続ける文化が不可欠です。協和キリン イノベーションセンターのPrincipal Investigatorである佐野暁子は、こうした文化こそが研究を前進させる原動力であると考えています。佐野は、骨・ミネラル疾患領域における新薬創出を目指した初期創薬研究を率いています。
佐野のチームが取り組む骨・ミネラル疾患研究は、協和キリンが長年にわたり強みとしてきた研究領域の一つです。社内外に構築された強固なネットワークを背景に、研究は着実に深化してきました。社内では、骨・ミネラル領域でのクロスリージョナル、クロスファンクショナルな情報共有や議論が活発に行われており、こうした横断的な連携が、研究スピードと質の向上につながっています。
研究領域を幾度か変えながらも、佐野は一貫して疾患生物学と技術に関する探索研究に取り組んできました。その柔軟なキャリアパスが、現在の研究リーダーシップを支えています。
骨・ミネラル研究チームを率いる以前、佐野は免疫学分野において複数のプロジェクトを成功裏に主導し、アカデミアとの強固な共同研究体制を築いてきました。初期創薬研究のリーダーとして、Key Opinion Leader(KOL)と協働した経験や、患者さんに対する協和キリンのプレゼンスとインパクトを現場で実感してきた経験は、現在の研究の方向性を形づくる重要な要素となっています。佐野とチームが共有しているのは、「私たちの価値は、単に医薬品を開発することにとどまらず、患者さんの生活の質を高め、笑顔をもたらすことにある」という認識です。この想いのもと、多様な専門性を持つメンバーが互いに刺激し合い、新たな知見や技術を融合させながら研究を進めています。
佐野は、今後の課題について次のように語ります。「探索研究で得られた知見を、研究プロジェクトの中で実行可能な戦略へと的確に落とし込んでいくこと。そのために、既存のバリューチェーンを最大限に活用し、部門横断的な連携をさらに強化していきたいと考えています。協和キリンが強いプレゼンスを持つ領域において、本格的な探索研究プログラムを構築できることは、大きなやりがいでもあります」骨・ミネラル研究のハブとして、また社内の関連機能をつなぐ拠点として、佐野のチームはKABEGOE Principlesの一つである「Ownership」を指針に、研究を推進しています。
「病に苦しむ患者さんの未来を変えられるかもしれない——そんな壮大な夢を追い続けていることを、私はいつも忘れないようにしています。多くの失敗を経験してきましたが、それでもサイエンスを追求する楽しさがあり、異なる専門性を持つメンバーからなるチームで、一人では決して成し得ないことを達成していく。そうした魅力のある仕事に携われていること自体が、私にとって大きな原動力となっています」
情熱あるリーダーシップと、多彩な科学的専門性を結集し、骨・ミネラル疾患治療の未来を切り拓く。佐野暁子の研究姿勢は、協和キリンの研究開発を支える重要な柱となっています。
今後も、「Meet Our Principal Investigators」シリーズを通じて、革新的な研究を牽引する研究員たちのストーリーをお届けしていきます。
この記事は協和キリン公式LinkedInで2026年2月10日に英文で投稿された内容を日本語に翻訳し再構成したものです。
Pioneering Bone and Mineral Drug Discovery as One Team | LinkedIn![]()
つながりの力で、創薬の未来を切り拓く― 価値ある連携から生まれるブレークスルー ― | 植村泰典
複雑な課題を解決し、イノベーションを生み出すためには、専門性や組織の枠を越えた協働が欠かせません。協和キリンは、人と人、組織と組織のつながりこそが、最終的に「人々を笑顔にする」という使命の実現につながると考えています。協和キリン イノベーションセンターのPrincipal Investigatorである植村泰典は、この考え方を日々の研究活動で体現している研究員の一人です。創薬研究に対する共通の情熱から生まれるつながりが、革新的な創薬を前進させる原動力になる。植村はそう考えています。
植村が率いるチームは、疾患生物学を起点とした新たな創薬プロジェクトの立ち上げと推進を担っています。なかでも、免疫疾患をはじめとする難治性疾患・希少疾患に注力し、独自の技術を新たな治療価値へとつなげる挑戦を続けています。
最先端の探索研究を前に進めるうえで、社外パートナーとの連携は欠かせません。米国のLa Jolla Institute for Immunologyとの共同研究、英国のCROとのプロジェクト、さらにはベンチャー企業との核酸医薬開発など、植村は多様な分野の研究者や専門家と協働しながら、創薬研究の可能性を広げてきました。
研究の道のりは、常に順調に進むとは限りません。植村自身も、プロジェクトの遅延や計画の見直しなど、困難な局面を経験してきました。そうした状況を乗り越えるために重視してきたのが、関係者との信頼関係です。社内外のメンバーと同じ目標を共有し、率直な対話を重ねながら研究を前へ進める。その姿勢は、現在のリーダーシップの礎となっています。
また、植村はこれまでにCMC開発、すなわち製造プロセス開発や品質管理、さらに臨床試験の現場にも深く関わってきました。研究から開発、臨床に至るまでの幅広い経験が、現在のチームを導く確かな基盤となっています。
植村のチームには、異なるバックグラウンドや専門性を持つメンバーが集まり、部門を越えた連携が広がっています。植村は、こうした多様性こそが、プロジェクトを前に進める力強いつながりを生み出していると感じています。チームは、多様な知見を掛け合わせながら、現場発のアイデアを研究プロジェクトへと育て、将来のパイプラインにつなげる組織力を発揮しています。互いを尊重し、支え合う雰囲気がある一方で、必要な場面では率直に意見を交わし、建設的に議論する文化も根付いています。信頼に基づいて高め合う関係性が、思いがけない発見や成功を生み出す土壌となっています。その結束力は、チームの大きな強みです。
「研究員同士のつながり、データを通じたつながり。様々なつながりが積み重なることで、患者さんの人生を変えるほどの価値を持つ医薬品が生まれると信じています。私は日々、そのような価値あるつながりを築くことを意識しながら、研究に取り組んでいます」
人と人、知と知を結びつけ、革新的な創薬につなげていく。植村泰典のアプローチは、協和キリンが目指す研究開発の姿を象徴しています。今後も「Meet Our Principal Investigators」シリーズでは、革新的な研究を牽引する研究員たちのストーリーをお届けしていきます。
この記事は協和キリン公式LinkedInで2026年2月24日に英文で投稿された内容を日本語に翻訳し再構成したものです。
Pioneering the Future of Drug Discovery through Valuable Connections | LinkedIn![]()
