成長CEOのバトンをつなぐ ― 世界中の患者さんに「Life-changingな価値」をこれからも
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2026年3月、協和キリンは経営体制の変更を行い、代表取締役会長の宮本昌志が務めてきたCEOの役割を代表取締役社長・COOのAbdul Mullickが引き継ぎました。CEOのバトンをつなぐ宮本に、これまでの取り組みと、今後の経営に向けた思いを聞きました。
8年間の歩みで実現した、グローバル展開と真の「Super Team」
ーこれまでの取り組みと成果についてお聞かせください。
2018年3月に代表取締役社長に就任してから、8年が経過しました。この間、私たちは新薬を次々とグローバル市場へ送り出し、飛躍的な成長を遂げることができました。将来の収益基盤を支える次世代パイプラインも着実に育っています。さらに、2024年にOrchard Therapeutics社を仲間に加えたことで、私たちは「細胞遺伝子治療」という新たなモダリティを手に入れました。
こうしたグローバル展開の加速に伴い人材の多様化も進み、志を同じくする優秀な仲間が世界中から集まっています。私たちは、種々の課題に対して多様性のあるチームで取り組み、ビジョンの実現に向けて変化に柔軟に対応しつつ勇気をもってそして素早く挑戦する、「Super Team」を目指してきました。その基盤となる考え方をまとめたのが、2025年に策定した「KABEGOE Principles」です。これは、私たちの経営理念や価値観を日々の行動にどう落とし込むべきか、どんなチームならビジョンを達成できるのか、CxOをはじめとするメンバーで半年間にわたり議論を重ね、行動指針やマインドセットを言語化したものです。発表直後から、日本のみならず世界各国の拠点でも「自分たちが求めていたものはこれだ」とポジティブに受け入られ、日々の活動に浸透しつつあります。
Mullick COOへのバトンの受け渡し
ー2026年3月から、新しい体制がスタートしました。
はい。2026年3月に、私はAbdul Mullickさんに執行のトップとしてのバトンをつなぎました。彼が率いる新しい執行体制C-Suite Executiveチームは、多様なメンバーで構成されています。私もその一員としてこれまでの経営経験を活かし、しっかりとサポートしていきます。
私はこれまで経営トップとして、業界団体やアカデミア、外部の有識者の方々と、多岐にわたるネットワークを築いてきました。今後はCEOを離れることで生まれる時間を使い、これまで以上に広く社外との交流を深めていきたいと考えています。そこで得る多様な知見を社内へ還元し、チームメンバーの成長をサポートする。それが、私の新たな役割であるからです。また、国内では規制環境による難しさはありますが、患者団体との交流も、これまで以上に積極的に進めようと思います。疾患を取り巻く複雑な事情も含め、患者さん自身もまだ気付いていない真のニーズも私たちが汲み取れるよう、これまで以上に深く関われればと考えています。
私たちが生み出したい究極の価値「患者さんの笑顔」を、これからも主軸に
ー今後もご自身が大切にしていきたいことや、次の経営への思いをお聞かせください。
薬には患者さんの苦しみを解放し、笑顔にする働きがあります。そして、薬であれば世界中の多くの患者さんに届けることができます。それらの価値こそが薬の持つ力であり、その力を生める喜びこそが、私が協和キリンに身を置く理由です。患者さんの笑顔のために働いているという充実感が、心に深く刻まれています。
2026年3月から経営の舵を執っているMullickさんについて、私が最も素晴らしいと感じているのは、まさにこの「患者さんの笑顔」をすべての中心に置く強い信念を持っている点です。彼は既にグローバル各地の職場を自ら回って直接ビジョンを共有するとともに、常にメッセージを発信し続けています。
2030年、そしてその先も、協和キリングループであればもっともっと患者さんの笑顔を増やしていける。そう確信しています。
